新10 1-
141:風の詩人ヴィーター 3/28 19:40
戦いとはなんだろう。
強い奴が倒した奴を雑魚と言い、
倒された雑魚もまた倒した奴を雑魚と言い、
人が倒した奴を雑魚と言い、
雑魚と言われた人がまた倒した雑魚と言う。
この様な事が行われて、
強、弱が生まれ、戦いが生まれた。
皆、
勝っては負けて、
勝っては負けて、
強くなっていった。
いくら強くても、最強にならない限りは、
強弱が生まれる。
そうして、皆が、
最強を目指しどんどん己のストーリを、物語っていった。
だが、最強を己の手にするが為に、
不正な手を使う人々がいた・・・。
戦いとはなんだろう。
そんな事で最強といえるのだろうか。
不正に蝕まれる事態で、
最弱になっているのではないか・・・。
私は、そう思っていた。
いや、これは皆が思っていたにちがいない。
だが、最弱という事に気づかない人々も、
いたのである。
もはや、これは戦いではない。
ただの醜い争いだ・・・。
うれしい?悲しい?
この感覚がないのではないだろうか。
ただの、心がない人形だろうか。
私には、とてもわからない。
戦いとは、奥が深いものだから―――

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